世界遺産 

    
 
 


 そのホテルに3泊以上すると、
 隣町のホイアンのレストランで、
 食事する特典が得られます。
 しかも、ホテルから送迎バス付きです。
 
 まあこれも、笑っちゃうようなシステムです。
 ホテルの居心地が良過ぎて、
 放っておくと、街に1歩も出ずに
 終わってしまいますからね。
 ちったあ、世界遺産も見て行ってよ、
 て配慮なわけです。
 
 ホイアンの古い町並みは、
 16世紀に栄えた貿易の様子を
 そのまま残しています。
 黄色い壁や、ランタンの灯りが、見どころです。
 
 うちらは、夜、レストランに行って、
 翌日の昼間にも行きました。
 アジアらしい、ノスタルジックな町並みで、
 風情がああります。
 
 でもいかんせん、人が多くて、
 落ち着かないんですよ。
 ダナンにこんなに観光客が来てるんだ!
 て、その人気ぶりに驚きです。
 
 うちらは別に、半日観光をオーダーして、
 ミーソン聖域にも行きました。
 ここは、7世紀頃のチャンバ王国の
 神殿だったところで、世界遺産です。
 
 これが、ベトナム戦争の時に、
 無惨にも破壊されていて、不完全な形です。
 たぶん、その負の部分が、
 世界遺産たる所以なんでしょう。
 
 ダナンは、ベトナム戦争の激戦区だったところです。
 戦争で、壊滅した村に、国際空港を作り、
 アメリカ軍が上陸した海岸に、
 高級リゾートホテルが建ち、
 空爆した神殿を世界遺産にしているわけです。
 
 あのベトナム戦争の裏に、
 日本の高度成長もあったわけだから、
 日本も同罪です。
 
 ジョンとヨーコが反戦運動を展開した、
 ベトナム戦争も、サイゴン陥落から、
 早や、40年経っています。
 あの、ドイモイ政策からも、30年経っています。
 
 ベトナム人とは思えないほど、
 大柄な若者が育っています。
 社会主義国にもかかわらず、
 英語が話せる人も、増えています。
 
 ベトナムは、もう、戦後ではないのでしょう。
 
 

    NEXT→ 

 BACK